浜商カレー開発物語3

浜松市北区細江町気賀の大村屋酒店です

2006年01月17日 08:49



経営コンサルタント・・と書いてもいいのかな?はまぞうランキングでいつもベスト10に入っているなかのさんより、「浜商カレー」についてカキコミをしてくれた。

まるで映画の予告宣伝みたい・・これは・・期待にこたえるしかナイなぁ。

さて・・今日も「浜商カレー」のハナシを進めていく。

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高校時代の先輩より「浜商の学食のカレーをレトルトに出来ないか?」との相談をうけたとき、オモシロイ、とすぐに飛びついた。しかし・・大きな問題があった。

例えば・・浜松田町のエスニックレストラン「更紗屋」さんのカレーであれば、ネームバリューもあってレトルトにしてもそこそこの販売は見込めるだろう。そして味にしても「ああぁ、あの更紗屋さんのカレーね」と、なんとなく想像が出来る。

でも今回開発するのは・・別に有名なレストランでも、一流のコックさんが作るカレーでもない、県立高校・・浜松商業の学食のカレーである。

言ってみれば・・もっとも家庭で作るカレーに近いカレーで・・特色もナニもないのが現実だ。

卒業生にしてみれば・・「旨かったよねぇ」と、話題にはなるが、他の方にしてみれば、「浜商のカレー、ふうん・・」で終わってしまうものだと思う。

なんでそんな普通の学食のカレーをレトルトにしてみよう、と思ったのか。

理由はまだわからない。

ただ感じたことは・・・「あんまりお金もナイような高校時代、いつも腹を空かしていた高校時代、なぜだかあの学食のカレーを食べると満ち足りた気分になったのだ。パワーも元気ももらったような感じがするカレーであった。

簡単に言ってしまうと・・心もお腹も満足するカレーであった。

妻にはいつも言っている。「あの浜商のカレーは一度でいいから食べさせたい」

もしかして・・今食べたら「こんなものだったのか??」と思うかもしれない。青春時代の味だから美化しているのかもしれない。

でも毎日でも食べていた事実がある。

そして浜商卒業生の間からも「あのカレー、旨かったよね」と話題になるカレーである。

他の方にとってはただの普通の学食のカレーかもしれないが・・でも一度は食べて欲しい、という思いがある。妻も「浜商のカレーを一度でいいから食べたい」と言っている。

食べたい・・という人がそこにいる。それならば開発の理由はそこにある。

だって私の名刺の肩書きには「おいしいものを伝え、みんなの美味しいという笑顔が見たい」というミッションが書かれている。

もしかしたら・・売れないかもしれない・・でも売れた売れない、よりもまずは一度でもいいから「浜商」のカレーを食べて欲しいのだ。

心もお腹も満たされた浜商のカレーを・・。