
2006年02月01日
浜商カレー開発物語・番外編

今・・食品メーカーに「浜商カレー」のサンプルを依頼している。
まだ完成までには時間が掛かるので、本日はレトルトカレーについてお話ししよう。レトルトカレーは独特の製造方法によって作られる。
約120度~130度の加圧熱による殺菌が行われる。これによって2年間の賞味期限がたもたれるわけだ。簡単に加圧熱と書いたが・・・120度の高温圧力によってスパイスの香りが飛んでしまったり、お肉なんかもトロトロになってしまう。当然野菜だってとろとろになってしまう。
この加圧熱のことを考えてレシピを作らないといけないのである。つまりお店(浜商)のカレーをレトルトにしたとき、絶対にそのお店(浜商)の味になることは不可能なのである。その味に近いものは出来るが、完全にそのものの味、というわけにはいかない。
なぜなら・・お店(浜商カレー)では煮込んでカレーを作るのに対し、レトルトでは加圧熱という120度の高温で真空調理をしていくのである。
レトルト化にするさいの、この見極めは相当に難しいと言われている。お店(浜商)のそのもののスパイス配合では高圧熱によってスパイスの香りが飛んでしまう。
お店(浜商カレー)の味に近づけながらも、レトルト製造による加圧熱も考えないとイケナイのである。
だから、サンプルができあがった・・完成ではなくて、それを叩き台にして味の改良をしていくのである。
さあ・・・これから・・浜商カレーはどうなるのであろうか。
Posted by 浜松市北区細江町気賀の大村屋酒店です at 09:54│Comments(0)