
2006年02月23日
お酒って生きているんだ・・パート2

高知の酒屋さんから一本のお酒が届いた。
一昨日、妻と飲んだ。
高知の酒にしては・・柔らかいな・・まるで春の日差しのような酒だな、と感じた。妻はほとんど日本酒を飲まないのだが・・「口当たりか゛良くて、柔らかいから私でも飲める」という感想を持った。
さて昨日・・残りの半分を飲んでみた。
すると・・・
香りはリンゴ畑のような、すがすがしい香りは変わらないのだが・・・口当たりが変化していた。
なんと柔らかな春の日差しのような酒だったのが、辛口な酒へと変化していたのだ。
一日目が春の日差しだったのが・・・二日目に飲んだら・・・5月の初夏の頃の日差しのような酒に変わっているのだ。
味が劣化したというのではない。味自体・・良くなっているのだ。
空気に触れたことによって・・一晩置いていたことによって、味が良い方向へ変化した。
これには・・妻も私も驚いた。
「えっ・・」と思って、もう一度飲み直したくらいなのだ。
やっぱり味が変化している。
劣化ではなくて・・・良い意味での味の変化だ。
柔らかな口当たりの良い酒、と・・思っていた酒はなんと二日目には日本料理とも合う、キリリとした辛口に変わっていた。
これには・・驚いた。
早速蔵元へ電話を入れた。
「取り扱いたいのですが・・」
若き杜氏でもあり社長は(確か32歳くらいと聞いた)、「ぜひ、大村屋酒店さんで扱ってください」とOKを出してくれた。
来週から・・・当店で販売していく。
しかし・・こんなお酒もあるんだな。
このお酒だけは・・二日に分けて飲んで欲しい。
味が良くなる酒・・
お酒はやっぱり生き物である。
Posted by 浜松市北区細江町気賀の大村屋酒店です at 16:43│Comments(0)